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競輪・諸橋愛さん死去、49歳|奈良競輪の落車事故の経緯と、いま問われる競輪の安全対策

競輪ナビ編集部𝕏fB!LINE
献花と競輪バンクの空をイメージした、静かで明るいトーンのイラスト(諸橋愛さん追悼記事)
競輪ナビ編集部

競輪選手の諸橋愛さんが2026年9月21日に49歳で亡くなりました。9月12日の奈良競輪・平安賞(GⅢ)S級準決勝での落車による頚髄損傷が原因です。7月の伏見俊昭さんに続く訃報を受け、経歴と功績、事故の経緯、そしてJKA・選手会が進める競輪の安全対策の課題を、事実にもとづいて整理します。

競輪選手の諸橋愛(もろはし めぐむ)さんが、2026年9月21日午前2時14分、49歳で亡くなった。9月12日に奈良競輪場で行われたレース中の落車による、頚髄損傷にともなう多臓器不全だった。長く競輪界の第一線を走ってきたベテランの訃報に、ファンと関係者から惜しむ声が広がっている。

朝の競輪バンクに手向けられた白い花

訃報の経緯|奈良競輪・平安賞での落車から

報道によると、諸橋さんは9月10日から奈良競輪場で開催された「平安賞(GⅢ)」に出場していた。9月12日のS級準決勝で落車し、頚髄を損傷。奈良市内の病院へ救急搬送され治療を受けていたが、9月21日未明に息を引き取った。

項目内容
落車9月12日/奈良競輪「平安賞(GⅢ)」S級準決勝
死去9月21日 午前2時14分
死因頚髄損傷にともなう多臓器不全
享年49

同じ「平安賞」では、決勝を古性優作が制していた。その舞台の裏で、これほどの悲劇が進行していたことに、言葉を失うファンも多い。平安賞決勝の模様は平安賞in奈良2026の回顧でお伝えしている。

諸橋愛さんの歩み|遅咲きで頂点に立ったベテラン

諸橋さんは新潟県出身、日本競輪学校(当時)79期生として1997年4月に弥彦競輪場でデビューした。通算2377走、優勝52回という記録が、キャリアの長さと確かさを物語る。

取材担当取材担当

特筆すべきは「遅咲き」だったこと。2017年、40歳で共同通信社杯(GⅡ)を制して特別競輪初制覇を果たし、同年のKEIRINグランプリに初出場しました。ベテランになってから大舞台に立った姿は、多くの選手やファンの励みになっていました。

2004年5月にS級初優勝、2023年には通算400勝を達成。長く安定してS級で走り続けたその姿勢は、後進の目標であり続けた。

相次ぐ悲劇|2026年、競走中の訃報が続いた

今回の訃報が競輪界に重く響いているのは、この夏にもう一つの悲しい出来事があったからだ。2026年7月19日、松阪競輪のS級決勝でのレース中の事故により、伏見俊昭さんが亡くなっている。

なぜ競輪で重大事故が起きるのか

競輪は、時速約70キロに達する高速で、選手が密集して位置取りを争う競技だ。この「速さ」と「密集」「横方向の駆け引き」という競技構造そのものに、落車のリスクが内在している。

  • 高速域での接触は、わずかな差が大きな衝撃につながる
  • ラインの主導権を争う横の動きは、集団落車の引き金になりうる
  • 後続を巻き込むと、被害が一人にとどまらない

もちろん、選手は日々の訓練と規律のなかでリスクを管理している。それでもゼロにはできない——だからこそ、用具・ルール・救護体制を含めた不断の安全対策が求められる。

JKA・選手会の対応と、これからの課題

報道によれば、JKAの会長は今回の事態を「誠に痛恨の極み」と述べ、安全対策強化の必要性を強調した。選手会の理事長も「極めて重く受け止めている」とし、事故検証と再発防止に全力で取り組む方針を示している。

編集長編集長

安全対策を検討・実施している最中に、重大な事故が続いてしまった。だからこそ、その歩みをさらに加速させることが、いま関係者に求められています。私たちファンにできるのは、結果だけで選手を責めず、彼らが命がけで走っていることを忘れないことだと思います。

車券は勝ち負けの世界だが、その舞台に立つのは生身の人間だ。落車や失格が起きたとき、選手個人を過度に責める空気は、この機会に見つめ直したい。関連して競輪選手へのSNS誹謗中傷と選手会声明もあわせて読んでほしい。

よくある質問

諸橋愛さんはどんな選手でしたか?

新潟県出身、79期で1997年デビュー。通算優勝52回のベテランで、2017年に40歳で共同通信社杯を制し、同年のKEIRINグランプリに初出場した遅咲きの実力者でした。

事故はいつ・どこで起きましたか?

2026年9月12日、奈良競輪場で開催された「平安賞(GⅢ)」のS級準決勝でのレース中の落車です。頚髄損傷にともなう多臓器不全のため、9月21日に亡くなりました。

競輪の安全対策はどうなりますか?

JKAと選手会が事故検証と再発防止、安全対策の強化を表明しています。具体策は今後、公式発表を通じて示される見通しです。最新情報はKEIRIN.JPなど公式でご確認ください。

まとめ

  • 諸橋愛さんが2026年9月21日に49歳で死去。奈良競輪・平安賞での落車が原因
  • 新潟・79期の遅咲きの実力者で、2017年に共同通信社杯を制した
  • 7月の伏見俊昭さんに続く訃報。競技の構造的リスクが改めて問われている
  • JKA・選手会は安全対策の強化を表明している

命がけで走る選手たちがいて、競輪という競技は成り立っている。改めて、諸橋愛さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

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